平成15年5月11日(日)
まちづくりフォーラム提言報告会が開催されました。 |
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社会基盤 |
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生活環境 |
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保健福祉 |
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産業経済 |
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教育文化 |
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■産業経済グループ |
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【産業経済分野の基本的な考え方】 |
『地域内循環経済の創出』という目標の設定と、その達成に向けた産業間、地域間の交流・連携の強化を図る。
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地域農業の安定的かつ継続的な振興を図るという観点に立ち、優良農地の流動化による経営規模拡大や新規就農者育成などの農業政策を、川西薩地区全域で総合的に実施する「川西薩地区農業公社」の設立を図る。また、効率的・計画的な土地利用や機械・施設の共同利用、オペレーターの確保等を進め、地域全体の生産の効率化と所得の向上を図るために、集落営農を推進する。さらに、各地域において、独自性があり、かつ付加価値の高い作物の生産の振興を図るために、重点的な振興作物の選定を行う。 |
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1 |
川西薩地区農業公社の設立 〜地域農業のセンター機能の創出〜 |
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農業公社を地域農業のセンター機能として位置づけ、農業政策を一元化する。 |
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範囲が広くなることを生かして、周年を通じた作業受委託事業を展開する。 |
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後継者育成・新規就農者育成事業を強化し、地域農業の担い手を確保する。 |
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2
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集落営農の推進 〜産地間競争に打ち勝つ営農形態の構築〜
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1集落あるいは複数の集落をひとつの単位として組織された営農組合等を中心に、合理的な農業を展開していく。 |
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将来的には校区単位での集落営農も考えられるが、当面は集落単位での営農形態を構築する。 |
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3 |
重点的な振興作物の選定 〜独自性のある産品づくり〜 |
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戦略作目を決めて重点的な振興を図る。 |
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独自性があり、かつ付加価値の高い産品について、地域の特性を活かしながらその生産振興を図る。 |
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受益者負担や堆肥舎の整備に関する補助などの市町村単独補助については、補助率の高い市町村に統一する。 |
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海洋環境の悪化等による水産資源の減少や漁業就業者の減少・高齢化の進行などによる不安定な漁業経営という現状を打破し、水産業に再び「活力」を呼び戻すために、@いつでも新鮮な魚が供給でき、出荷調整が可能となるような「大規模な畜養基地」の整備を進めるとともに、A畜養基地にストックされた水産物が地域内で流通する新しい流通体系の構築を図る。また、Bつくり育てる漁業の展開を図るための大型魚礁を設置し、水産資源の確保を図る。 |
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1 |
大規模な畜養基地づくり 〜価格安定による漁業経営の健全化〜 |
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甑島〜串木野間の海域で大規模な畜養基地をつくり、出荷調整が可能になることによって価格の安定につなげる。 |
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いつでも新鮮な魚が供給できる体制を構築し、その情報を地域内の供給先に提供するシステムを開発する。 |
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2 |
新しい流通体系の構築〜「こだわり」を持った地産地消の仕組みづくり〜 |
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畜養基地から、地元のスーパーやこだわりの飲食店などに直接卸すシステムを構築するなど、川西薩地区の中での新しい流通体系を構築する。 |
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川西薩地域外の人に対しては、「わざわざ川西薩地区に来てもらう」ことによって、物流等にかかる中間コストを省く。 |
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3 |
大型魚礁の設置 〜つくり育てる漁業の展開〜 |
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年々、水産資源が減少していることから、つくり育てる漁業を展開する必要があり、大型魚礁の設置を図る。 |
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「磯焼け」等の環境問題への対応についても、積極的に調査研究を進める。 |
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川西薩地区には、海・山・川などの自然資源、歴史文化資源、温泉など優れた観光資源がたくさんあり、これらの特性を活かした個性ある観光地づくりの推進を図ることが必要である。一方、観光ニーズの多様化、観光地間競争の激化に対応していくことが必要であることから、@例えば体験型の観光を推進するなど、現在ある観光資源の付加価値を高める取組を進めるとともに、A各地域の優れた観光資源を複合的にネットワークして、地域全体としての価値をさらに高め、Bそれらを担う観光産業に対する支援を強化していくものとする。
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1 |
既存観光資源の高付加価値化 〜体験観光の展開〜 |
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温泉街の活性化とイメージアップを進める。 |
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グリーンツーリズムや観光農園、観光漁業などの体験型観光を推進する。 |
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枝打ちや田植えなど農林業体験ツアーの開催を図る。 |
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2 |
ネットワーク型観光の展開 〜観光資源を複合的につなげる〜 |
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温泉と水産物、歴史文化資源と農産物など複数の観光資源の連携を進める。 |
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各地域にあるスポーツ施設をネットワークし、スポーツ合宿の誘致を図る。 |
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各地域の特産品が、川西薩地区のすべてのホテル・旅館、道の駅などで購入できる体制づくりを進める。 |
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3 |
観光産業に対する支援の強化 〜観光を一体化するための観光課の設置〜 |
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新しくできる行政の機構に、「観光課」を設置する。 |
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すそ野の広い観光産業を強力に支援する観光産業支援組織の設立を図る。 |
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川西薩地区が合併して吸引力のある新市の形成を図り、企業誘致や観光客の誘致、地域内における購買力の強化などを進めるためには、これまで以上に「都市の魅力」を向上させることが重要である。
そのため、企業誘致や新たな産業の育成に不可欠な産業インフラである港湾機能の強化、産業道路の整備を進めるとともに、港や商店街において、特徴ある消費機能をつくり、地域内の購買力の強化や、観光客にも魅力ある商店街の形成を進めていく。 |
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港湾機能の強化 〜人・モノの行き交う港づくり〜 |
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港への商業機能の立地を促進させ、人の交流が盛んな港湾づくりを進める。 |
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現在の港湾では狭いため、手軽に接岸できるように係留施設の整備を進める。 |
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川内駅と串木野港を結ぶコミュニティバスを運行する。 |
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産業道路の整備 〜産業を支える社会基盤づくり〜 |
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鹿児島空港までの時間距離の短縮を図るため、川内市、串木野市からの「空港アクセス道路」の整備を進める。 |
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川内市〜串木野市間の幹線道路(国道3号)の強化を図る。 |
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商店街の専門店化 〜「こだわり」を持った街づくり〜 |
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市街地に人を呼び戻すために、「こだわり」を持った店づくりを進め、商店街の専門店化を図る。 |
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畜養基地やJA等と連携して、地域内の農産物、水産物を中心とした「こだわり」を持った飲食店の育成を進める。 |
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商工会、商工会議所については、川西薩地区全域における商工業の活性化のためにどのような形態が望ましいかを十分検討し、統合や連携強化などを図ることが必要である。 |
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