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救急医療や高度医療の観点から、島域の道路交通体系の整備が必要である。 |
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具体的には藺牟田瀬戸大橋の建設や鹿島村と下甑村を路線とする定期バスが必要である。 |
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鹿島村民は、下甑村の病院へ受診したくても交通手段がないため、不便を強いられている |
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藺牟田瀬戸大橋の建設が実現困難であれば、上甑村と鹿島村を往復する海上輸送手段が考えられないか。 |
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<総合病院の建設> |
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救急医療においては、本土への搬送をフェリー、ヘリコプター、漁船のチャーターで行っているが、自己負担が生じることや病院到着まで時間がかかることもあり、島域に総合病院が必要である。 |
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甑島で不足している診療科目としては、整形外科や循環器科など高齢化が関係しやすいものであり、これらを中心とする病院が望ましい。また、現在ある診療所などの医療施設は、医療器具が整備不良で正確に診療できない場合もあるので、医療器具・設備の充実が必要である。 |
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本土の病院への入院患者に付き添う人にとっては、宿泊費が負担になる。付き添い者用の宿泊施設が欲しい。本土では、入居率が低い公営住宅やあまり利用されていない公園もあることから、付き添い者用の自炊・簡易宿泊施設としてこれを活用できないか。 |
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<住宅の供給> |
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結婚により独立する世帯や本土からの退職後のUターン者などが居住できる賃貸住宅が少ないことから、賃貸住宅の供給を進める必要がある。一方で、宅地は多いと思われるので、戸建て需要には対応できると考えられる。 |
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【生活環境分野で特に取り組むべき事項】 |
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ごみの更なる再資源化 |
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生ごみの再資源化にはまだ取り組んでいないことから、分別していくべきである。 |
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生ごみの再資源化は、堆肥化のほか、メタン発酵などによるエネルギー利用など色々考えられる。堆肥化などは自家消費が可能なところとそうでないところがあるので、地域ごとに再資源化の方法を変えても良い。 |
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生ごみを分別してステーション等に出す場合は、ビニール袋ではなく、バケツが環境衛生上、望ましい。 |
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山間部などは車の不法投棄が多く見られることから、このような不法投棄の取り締まりが求められる。 |
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◎ |
多様な賃貸住宅の供給 |
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公営住宅の供給が増えても入居基準に所得制限があることから、制限をもうけず、所得に応じた家賃設定などによる多様な公営住宅の供給ができないか。 |
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また、民間の賃貸住宅などに補助する方式で賃貸需要に対応できないか。 |
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◎ |
地域での協力体制の構築 |
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今後、高齢化が進行していくことを考えると、より一層の地域での協力体制が求められる。生活環境分野で高齢者が困っていることとしては、一人暮らしの場合や高齢世帯などは、ごみの分別やゴミ出しが大変であることがあげられる。ホームヘルパーなどが対応する場合もあるが、地域の住民で協力できればもっとよい。 |
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特に40歳代以下の年齢層で協力意識が低下していることから、意識を変えてもらう必要がある。 |
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子供たちへの教育も重要であるが、中学校以上になると、部活や塾などで地域に関われないことも多いが、新市が誕生して学校間や地域間の交流が進むことが期待され、山村留学や漁村留学などを通して、様々なことを学び、これから必要となる人材となることが考えられる。 |
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ボランティアの参加の考え方として、短時間でもよいので参加するようにして、より多くの人材が関われる仕組みができるとよい。 |
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地域の協力組織の組織強化の観点からNPO法人の設立を考えたらとうか。 |
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各地域でその体制はそれぞれであってよいが、モデルとなる例を勉強していくのも有効である。鹿島村では社会福祉協議会を中心として、既に協力体制が構築されており、各地域での協力体制づくりの参考になるのではないか。 |
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体制づくりは、押しつけでは成功しない。関係する住民が自ら考えていくことが大事である。 |
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住民グループの活動を評価され、行政から補助を受けた例もある。このような自発的な活動が広がることが望ましい。 |
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各種の活動を行ううえで最もネックになるのは、交通手段がないことである。 |
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◎ |
平日昼間における消防・救急体制の構築 |
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平日昼間は、主婦や高齢者しか家にいないことが多く、火事などが発生した場合の消火や救出などが不安である。 |
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